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留学体験記5

「大手メーカーを退職し、インドでITビジネスを学ぶ」

“人生 一回きりじゃないですか!”

居川 幸平さん

 

インドにくる前には、日本の大手メーカーで研究開発の職務についていました。電子機器に利用されるボードの設計と、電子機器に使用される材料の研究などをおこなっていました。ハードウエアが専門ですね。プログラミングの専門家ではなかったんです。

いまSCIT(インドのコンピューター専門大学院)では、ITビジネスマネジメントを勉強しています。これは経営とか文系の要素が強いです。具体的には、「IT起業のための経営学」や「統計学」とかを勉強していて、将来プロジェクトマネージャーとか、管理職のたまごになることを目指しているような学生が集まっています。もちろん自分で独立して企業することもできますよ。

英語力をあげることはもちろんですが、インド人の仲間をたくさんつくることもこの留学の大きな目的です。自分はプログラミングなどの技術に詳しくないので、技術のよくわかる仲間を増やしたいですね。6月にこちらへ来たのですが、もうインド人の友人はたくさんできました。

留学先をインドに決めた要因はコストパフォーマンスに優れていた点ですね、それと英語を勉強できるということ。僕のなかで大きかったことは、この二つです。将来の道をどうしようかと悩んでいたときに、ちょうどソフトブリッジのゴパールさんと知り合って、彼から「勉強するならインドはいいよー」って薦められて、それで決めたんです。いろいろ偶然が重なっていますね。

今までやってきた自分の職種内容と5年後、10年後の日本の状況を考えてみると、なんだかこれまでの仕事を続けていく自信がなかったということが自分の人生をみなおそうと思ったきっかけです。日本経済をマクロ的に見て、ハードウェア業界がどこまで闘えるのか不安になっていたのです。ハードウエア業界では、日本にいても新しいものが見えてこない。それなのに、中国や韓国などの国々では、いろいろ盛り上がってみえますもんね。それで不安を感じていたんです。これは日本人エンジニアが共通で感じている不安じゃないでしょうか?この先、同じことを続けていくことに自身をもてなくなってきたのです。それから、もともとビジネスの政界には興味があったんです。僕は今年で29歳なんですが、ちょうど20代最後の年だったんで、なにかやりたいなと思っていたんです。人生一回きりじゃないですか。29歳なら、もう一回新しいことにトライできる年齢だと思いました。

インドで苦労していることは語学です。24時間英語ですから。もう少し日本で勉強してくればよかったのですが、会社に勤めているとどうしても時間がとれないのです。そういう意味では、英語でコミュニケーションをとるしかない今の環境はベストですね。英語に関しては友達との日常会話よりも、授業内容の理解に苦労しています。専門的な内容なので、知らない単語とか多くでてきますしね。

生活面では苦労していることはありません。ソフトブリッジのサポートもありますし、勉強に集中できます。最初のころは、食事にちょっと苦しんだですが、いまではもうすっかり慣れてしまいました。慣れるとけっこう美味しいですよ。お米もたべられますし。

楽しんでいることといえば、やっぱり友達とすごす時間ですかね。日本人留学生はゲストハウスに住んでいるのですが、他の学生はみな同じ敷地内の寮で生活しているんです。しょっちゅう部屋を行き来して遊んでいます。生徒は、ムンバイやカルカッタ、バンガロールとインドの各地から集まってきています。インドの学生はみな純粋ですね。素朴というか純粋というか。とっても気の良い人たちです。
SCITは日本の高校っぽい印象を受けます。日本の大学院なんかは、もっと個々が独立しているイメージがあるじゃないですか。SCITはぜんぜん違うんです。クラスメートが仲よくて一体感がある。男の生徒が集まると、いつも女の子のはなしで夢中になります。誰が可愛いとか、幸平は誰がきにいってるんだ?とか。恋愛にはすごくオープンなんでびっくりしました。

SCITの設備は整っていますね。ラボは積極的に利用しています。授業で教わったソフトなんかも自由に使えますし、非常に便利です。十分満足できるレベルですね。

将来の夢は、自分でビジネスをやることです。それもいま一緒に勉強している仲間とビジネスがやりたいです。留学終了後も、インドに残って、インド人の仲間と仕事をしてもいいなと思っているほどですよ。


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