なぜ、今インドなのか?
丸紅インド会社
社長
津田 直樹
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丸紅インド会社の津田直樹と申します。今年度のデリー商工会会長を勤めさせていただいております。その関係で、大変僭越ではございますが、実際にインドでのビジネスの第一線にいる者が日ごろから感じていることを簡単にお話ししたいと思っております。ここにおられる多くの方々が、昨晩当地に到着されたばかりである事と、これからの全体会議などで多くの経済指標とか資料が渡されることを考えまして、ここでは、いくつかの「Key Word」を使って最近のインドの経済情勢についてわかりやすくお話を致します。おいしいインドの紅茶と私の話で今日これからの長い会議への準備ができれば幸いでございます。
(1)インドは旧EUと同じ?
インドの主要都市間はほとんどが飛行機で2時間前後の距離です。デリー/ボンベイ、デリー/カルカッタ、ボンベイ/カルカッタなどです。デリー/バンガロールでさえも2時間を少し超えるくらいです。インドの国土は、旧EUの大きさとほぼ同じです。日本の8-9倍の広さに、同じく8-9倍の人口をかかえております。旧EUと同じというのは広さだけではありません。オランダやイギリスやフランスなどのEU諸国では、民族/言葉/文化/習慣が異なっているように、インドの各州でも大きくそれらが異なっています。つまり、「インド連邦」という言葉があてはまるほどの多様性を持った州の集合体が今のインドであることを理解しておく必要があります。したがって、どこの州に進出すべきなのか、どの州と商売をやろうかということは、EU諸国の内でどの国を相手にするのかを検討するのと同じように重要であります。そのくらい、各州によって状況が異なるということを、まずはアタマの中に入れておく必要があります。
(2)インドの政治的リスクはゼロ!
「投資」ということを考える場合に、その国の政治的なリスクがどのくらいあるのか?ということは、極めて重要な要素でしょう。インドの政治的リスクは限りなくゼロに近いといっても過言ではないと思います。この春のBJPからCONGRESSへの政権移譲は、正に、平和的・民主的に行われ、一切の政治的な混乱も空白もありませんでした。
日本で言えば、自民党から民主党へ政権が変わったのと等しいです。これだけ、「民主的」な政権移譲が可能な国はアジアでは日本とインドだけといってもよいくらいに立派なものでした。負けたBJPのバジパイ前首相が「これで、インドの民主主義の偉大さを世界に伝えることができた」との演説をしましたが、決して負け惜しみではない、格調高い演説でした。 |
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